ありがとうの反対は?

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こんにちは✋ICOI BLOGです。

今の広告制作の仕事をするまで、長い間飲食店で働いていたのですが、その時働いていたお店の店長にこんな質問をされたことがあります。

「ありがとうの反対の言葉って知ってるか?」

「??」それまでまったく考えたこともなかったことでした。「ありがとうの反対?何なんですか?」と聞くと「ありがとうの反対は『当たり前』や。」と返ってきました。

( ゚д゚)!!!

「ありがとう」は漢字で「有り難う」と書くそうです。つまり「有る」ことが「難い」という意味で「珍しい」「滅多にない」ことを表しています。そんな「有り難い」ことをしてもらった時の感情「感謝」を伝える言葉として「ありがとう」は使われるようになったそうです。

「は~、なるほど~」と当時のわたしは心底関心しました。とても興味深い話だったので、この時のことを今だによく覚えているのですが、その話の最後に店長が話してくれたことは、さらにわたしの記憶に強く残っています。

「ええか。お客さんはお金を払ってサービスを受ける。だからお客さんの想定内のサービスはお客様にとって「当たり前」や。そこを5点でも10点でも超えてはじめてお客さんは「ありがとう」と感じてくださるんやで。」

それから月日は流れ、職種は変わりましたが、お客さんと向き合う時わたしはこの言葉をいつも思い出します。

自販機にお金を入れてジュースを買う時「ありがとう」と感じる人はあまりいません。自販機にお金を入れてジュースが出てくるのは、もはや我々にとって「当たり前」になっているからかもしれません。自販機は自販機で十分に価値はあります。しかし、サービスを生業とする以上「当たり前」では、やはり寂しいですよね。

お客様の当たり前を超え「ありがとう」をたくさん感じていただける「プロのサービス」を目指したいものです。